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中国、一人っ子政策撤廃でどうなる?メリットは?その目的とは? [中国関連ニュース]





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★ついに一人っ子政策廃止が決定!!

中国共産党の中央委員会第5回全体会議にて、10月29日、「第13次5カ年計画」草案が固まった。
そこで長引き不況と続く程経済成長への対策として「一人っ子政策」の廃止を決定事実上国内のすべての夫婦に第2子の出産を認める方針を示した。






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★そもそも「一人っ子政策」って?
中国で改革開放政策が始まった1979年に施行された政策。中国では1970年代にかけて人口が増加し、その人口の多さを国力とした当時の中国の最高指導者・毛沢東が多産を奨励したことにより結果的に食糧不足による貧困が蔓延。中国政府はこの間に4億人の人口増加を抑制できたとしているが、その反省から毛沢東が死んだ後に「一人っ子政策」という産児制限という世界でも特殊な政策をとることとなった。



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★「一人っ子政策」に反すると罰金刑!どれくらい重かったの?
一人っ子政策の下では双子の場合を除き、2人以上の子供を産むと罰金刑になる。その額はなんと平均年収の3〜6倍!!首都北京で働く人の平均年収が52230元(日本円で約100万円)であることを考えると、その額は約300〜600万円にも昇ることになる。これでは生きていくのも必死ですね、、。






★地方では2013年から規制が緩和!しかし都市部では・・・
中国当局は出生数が少ない田舎などの地方から一人っ子政策を段階的に緩和し、2013年11月には夫婦のうちどちらかが一人っ子なら第2子まで出産を認める方針を打ち出した。
これにより当局は年間にして200万人の出産数増加に寄与されると見込んでいたが実際には47万人しか増加せず、計画は失敗

また中国は都市部の人口が全体の5割に上ることもあり、今回全面的な廃止に踏み切ったものと思われる。






★一人っ子政策廃止のメリットは!?

①国全体での貧困の解消
②経済成長停滞の原因となっている労働力の補強
③少子高齢化対策

これはなんといっても今停滞しつつある経済成長だ。一人っ子政策により出生数は減少し、貧しい地方の一人っ子は都市部へ出稼ぎに行き、地方では労働力が減少して貧困にあえぎ、都市部は人件費の高騰や大気汚染の影響もあり外資系企業の撤退にあえぐこととなりました。

そのため、この度発表された2016年から2020年までの5カ年計画では「経済の中長期的な成長の維持」を掲げて次のような目標を掲げました。

・「中高速」の経済成長を維持
・すべての夫婦に第2子を認める
・質と効率が高い消費主導経済に
・技術革新、産業高度化に重点
・税財政、金融などの改革推進
・環境保護へ「美しい中国」建設
・対外開放、FTA戦略の推進
・新シルクロード構想の推進
・所得上昇、貧困撲滅で格差縮小

2015年までの現行計画は年7%の成長を見込んでいたが前年同期比の国内総生産(GDP)成長率は今年7〜9月に6年半ぶりに7%を下回った
当局は目標実現のために平均6.5%を上回る成長率が「中高速成長」の最低ラインとなる見通しだ。



★しかしやはり問題も・・・

中国では日本と同じように保育所の不足や養育費の高騰が続いており、経済的な事情から子供産む環境がまだ整ってなく現実的な人口増加につながるのかが疑問視されています。


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